「氷の皇帝」「人類最強の男」として知られるエメリヤーエンコ・ヒョードル。そんなヒョードル選手について全てを語ろうとしたら語りつくせないので、ここでは簡単に彼の基本情報を含んだプロフィールを紹介していきたいと思います。
◆ヒョードルの国籍、実はロシアだけじゃなかった
「人類最強の男」「人類60億分の1」「氷の皇帝」など、どれを取ってもとにかく「強そう」というニックネームをつけられるエメリヤーエンコ・ヒョードル(以下ヒョードル)選手。
誕生日は1976年9月28日。2016年に40歳を迎えています。
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— O K A (@fedor311311) 2016年9月28日
PRIDEや他の格闘イベントで「国籍ロシア」と声高らかにアナウンスされますが、実はヒョードルの国籍はロシアだけではありません。出身は当時ソビエト連邦に属されていたウクライナです。しかし所属はロシアチームでロシアの国籍もあるということから「ロシアのヒョードル」として知られています。
さらにテーマ曲がロシア連邦国家など、ガチガチにロシアで固められている状態です。(ロシアとしてもヒョードルが自国民としたいですからね)
◆人類最強の男と呼ばれる所以
ヒョードルが人類最強の男と言われる所以は、柔道での成功とサンボの成功があるからと言えるでしょう。
総合格闘家として知られるヒョードルですが、元々やっていたのは柔道です。しかし組み技だけが強いわけではなく、打撃にも定評があり、打ってよし、組んでよしというまさに隙がない戦い方をするので最強の要素満載です。
それに加え実績も伴っています。PRIDEに参戦すると2003年にはノゲイラを下しヘビー級王座になり、2004年にはヘビー級グランプリに優勝します。
圧巻だったのは2005年、ミルコ・クロコップを撃破し王座を防衛。実績が申し分なく、まさに無敵。2010年に負けるまで実に10年間無敗という記録を作り、他を寄せ付けない輝きを放っていました。
その傍らコンバットサンボの大会に出場して、世界選手権4連覇という偉業を達成させます。
手がつけられない格闘家は、「人類最強の男」「60億分の1の男」など、まさに人間の頂点としての異名とともに崇められることになりました。
◆ヒョードル体格、意外と小さい?
じゃあそんなヒョードル、どのくらい大きいの?とお思いの方が多いでしょう。日本人から見たらまあ大きいですが、実は海外ではザラにいるくらいの体格なのです。
身長183センチ、体重104キロ。ヘビー級ですがヘビー級の中では小さい方です。むしろヒョードルより小さいヘビー級を探す方が難しいくらいです。
にもかかわらずここまでの戦績を上げられたのは柔道で鍛え上げられた組の強さ、打撃センス、緻密に計算しつくされた攻撃、相手を倒す闘争心といったところでしょうか。よく、「体格で劣っている日本人はどうすればいいか」なんて言う議論が出されますが、ヒョードルは恐らく体格で劣っていてもそれを気にせず自分のベストを尽くしていたのではないでしょうか。
ヒョードルを観ていると、本当に体格のせいにはできないという気持ちになってしまいます。