人類最強の男、エメリヤーエンコ・ヒョードル。彼はリングでその絶対的な強さを証明しましたが、リング外でも心打たれるような名言を残しています。ここではそんなヒョードル選手の名言についてまとめてみました。
◆「自分には才能がない」
ヒョードルの名言中の名言中、
「自分には才能がない。健康を害したとしても努力する必要があった。努力をしていればいつか結果が伴ってくると信じていた」
この言葉について私なりの見解をいうとすると、ヒョードルには才能があったと言うことです。
ですが、才能というのは人によってまちまち。例えばなんの努力をしなくてもすぐに強くなってしまう才能がある人間。ごく稀にいますね。しかしいずれどこかで壁にぶち当たり努力をする必要があります。
そしてヒョードルの才能は、「相当努力しなければ身を結ぶことができない才能」だったのではないかと私は思います。そういった人間は努力に才能が融合して初めて強くなるのですが、強くなった時の度合いは半端ないと思います。
相撲の白鵬もこのタイプだと思っています。彼は序ノ口(相撲で一番階級が下のクラス)で最初負け越しました。それが努力に努力を重ねて才能と衝突した時、とんでもない力を発揮したのです。誰しも序ノ口くらい7戦全勝で楽に序二段に昇進しないと上に上がった時に通用しないと思いがちですが、そういうもの達だけが強くなるというわけではないということをヒョードルしかり、白鵬しかり、証明してくれています!
◆震災後の日本に対するヒョードルのコメント
名言とはちょっと違うかもしれませんが、親日家のヒョードルは震災後の日本に対してコメントを残してくれています。
「震災を知り居ても立っても居られなくなった。神の導きのままにこの困難な状況に打ち勝って下さい。アリーナで会いましょう」
震災が起こった日本に対して著名人が多数メッセージを寄せてくれました。その中にヒョードルも含まれています。
彼は引退していた身。震災が起きたから復帰を決意したとは思いませんが、復帰戦を日本で行ったというのは震災を受けた人のみならず、日本国民が祝福したい出来事と言っていいと思います。
彼の復帰を見て元気になる人間は少なからずいます。そういう意味では彼に賞賛したい念とともに、感謝の念も伝えたいです。
◆原点を忘れない
人類最強の男ヒョードルですが、元々やっていた競技を忘れたわけではありません。
「私にとってサンボは目標である。哲学である。サンボが無ければいまの自分を想像することはできない」
とあくまでもロシア発祥の格闘技サンボに対して敬意を払っているのです。
言ってみればヒョードルは何が自分を強くしているのかということを熟知しています。「自分の努力が」とか「運が良かったから」と言うよりも「サンボが私を強くした」と言う方が深みがある気がします。もちろんヒョードルほど道を極めた人間が言っているため確証めいたものがあるわけですが…。
リング外でも他を魅了し続けたヒョードル。復帰したことにより今後もまた彼の名言が飛び交うことでしょう。