人類最強の男と称されるエメリヤーエンコ・ヒョードル選手。さぞ試合で負けを喫した事はないのでは?と思われる方がいるかもしれませんが、そんな事はありません。人類最強と言っても負ける時は負けるのです。
◆日本人でヒョードルに勝った選手がいる!
人類最強の男と言う凄すぎるニックネームを持っているヒョードル。そんな彼でも負ける事はあります。だって人間だもの。
しかも、ヒョードルにリングスで勝った日本人がいます。高阪剛(こうさかつよし)選手です。
じゃあその高阪、めちゃくちゃ凄かったのかというと意外にそういうわけでもない。通算成績は23勝16敗と勝ったり負けたりを繰り返している選手です。
とはいえ、ヒョードルに勝ったり、ノゲイラに対してドローに持ち込んだりと大物に強い印象があります。(しかしその後のヒョードルの対戦ではTKOで負け、さらにはノゲイラに対しては判定の0ー3で負けています)
しかしヒョードルのデビュー戦というわけではなく、ある程度勝ちを続けていた上での勝利だったため、ただ単に運が良かったからというわけではないでしょう。
ちなみに高阪も柔道の出身でヒョードルとは相性が良かったと言えるのかもしれません。さらにどうでもいい薀蓄ですが、高阪剛の先祖は戦国武将の高坂昌信(こうさかまさのぶ、なぜ坂の字が違うかは不明)で武田信玄に仕えていました。
◆ヒョードル、10年ぶりに負ける
さて人類最強の男ヒョードルに話を戻します。
高阪に負けたヒョードルの伝説はそこから始まります。なぜならそれから10年間誰にも負けていないのです。28試合無敗です。相撲で置き換えるとほぼ二場所全勝優勝という事になります。まさに他を寄せ付けないとはこの事でしょう。
そんなヒョードルですが、いつになったら負けるのか。負けをつけるのは誰なのかと言うところに焦点が当てられました。
そしてヒョードルに負けをつけたのはファブリシオ・ヴェウドゥム。舌を噛みそうな名前ですね。ブラジリアン柔術を基盤とし、柔道やムエタイもやっている総合格闘家です。ヒョードルはヴェウドゥムの負けを含む3連敗をしてしまいました。(他はアントニオ・シウバとダン・ヘンダーソン)いよいよヒョードルの最強説に終止符を打たれたと言ってもいいでしょう。
◆負ける時は結構あっさり負ける!?
そんなヒョードルですが、負ける時は意外とあっさり負けてしまいます。高阪に対しては17秒でTKO負けしてしまい、ヴェウドゥムには1分9秒で負けてしまいます。アントニオ・シウバに対しては2R終了時にドクターストップがかかりましたが、ダン・ヘンダーソンに対してはやはり1Rで負けています。
その後3連勝した後引退しますが、2015年の大晦日に復帰。復帰後は連勝を重ね、引退前と後を合わせて現在5連勝中。内容を見たらやはり全盛期に比べ陰りはありますが、結果だけを見れば人類最強の男が帰ってきたと言ってもいいかもしれませんね!